
二郎系タレの作り方|自宅で再現できる本格カエシのレシピと材料
高橋 健太/二郎系ラーメン専門メディア「二郎系マガジン」編集長。大学時代から二郎系ラーメンを食べ歩き、これま…
「家で二郎系ラーメンを作りたいけど、あのタレの作り方がわからない」と悩んでいませんか?二郎系ラーメンの味の核心は、醤油ベースに甘みと強烈なにんにく香を加えたカエシ(タレ)にあります。このレシピでは、材料5つ・調理時間20分で自宅で再現できる本格二郎系タレの作り方を、失敗しないコツや保存方法まで徹底解説します。初めての方でも安心して挑戦できる内容になっています。
【材料と分量】二郎系タレの基本レシピ|4〜5杯分

二郎系タレは、シンプルな材料で作れるのが大きな魅力です。
ここでは4〜5杯分を一度に仕込める基本レシピを紹介します。
買い物前にこのリストを確認して、材料を揃えましょう。
基本の材料リスト
以下が4〜5杯分の二郎系タレに必要な全材料です。
濃口醤油:200ml(本醸造タイプ推奨)
みりん:50ml(本みりん使用で甘みに深みが出る)
砂糖:大さじ2(上白糖またはグラニュー糖)
にんにく:4〜5片(約20〜25g)
うま味調味料(グルタミン酸ナトリウム系):小さじ1〜2(味の素など)
この5つが基本です。好みに応じて豚の背脂を少量加えたり、煮干し粉を加えることでさらに深みが出ます。
材料はすべてスーパーで入手可能なため、特別な食材店に行く必要はありません。
1人前と作り置き用の分量目安
1人前だけ作る場合と、まとめて作り置きする場合で分量を調整してください。
用途: 1人前(1杯分) / 醤油: 40ml / みりん: 10ml / 砂糖: 小さじ1弱 / にんにく: 1片 / うま味調味料: 少々
用途: 基本(4〜5杯分) / 醤油: 200ml / みりん: 50ml / 砂糖: 大さじ2 / にんにく: 4〜5片 / うま味調味料: 小さじ1〜2
用途: 作り置き(10杯分) / 醤油: 400ml / みりん: 100ml / 砂糖: 大さじ4 / にんにく: 8〜10片 / うま味調味料: 大さじ1
はじめて作る場合は4〜5杯分の基本レシピから始めると、味の調整がしやすいです。
慣れてきたら10杯分の作り置きに挑戦すると、コストパフォーマンスが格段に上がります。
調理時間・難易度・保存期間
項目: 調理時間 / 詳細: 約20分(下準備5分+加熱10分+冷却5分)
項目: 難易度 / 詳細: ★★☆☆☆(初心者でも対応可)
項目: 冷蔵保存 / 詳細: 約2週間
項目: 冷凍保存 / 詳細: 約3ヶ月
調理時間は20分程度と短く、特別な技術は不要です。
冷蔵で2週間保存できるため、週末に仕込んでおけば平日の自炊にも活用できます。
二郎系タレ(カエシ)の作り方【5ステップ】

5つのステップに沿って作業を進めることで、失敗なく本格的な二郎系タレが完成します。
各ステップのポイントを丁寧に確認しながら進めてください。
ステップ1|材料を正確に計量する
タレ作りで最初に重要なのが正確な計量です。
醤油とみりんの比率(4:1)が崩れると、甘みが強すぎたり、しょっぱくなりすぎたりします。
計量カップと計量スプーンを必ず使用し、目分量は避けてください。
ポイント:醤油は銘柄によって塩分濃度が14〜17%と異なる(濃口醤油の場合)ため、初回は分量を忠実に守ることが大切です。
砂糖は大さじ2(約18g)を計量スプーンで正確に量ってください。
ステップ2|にんにくを潰して香りを出す
にんにく4〜5片の皮を剥き、包丁の腹で潰すか、ガーリッククラッシャーで粗く潰します。
みじん切りより粗めに潰す方が、後から取り出しやすく、また加熱中に焦げにくくなります。
潰したにんにくはすぐに使わず、5〜10分室温に置くことでアリシン(香り成分)が活性化し、風味が増します。
※にんにくの量は好みで調整可能ですが、二郎系らしい強烈な香りを出すには4片以上を推奨します。
ステップ3|醤油・みりん・砂糖を鍋で加熱する
小鍋に醤油200ml・みりん50ml・砂糖大さじ2を入れ、中火で加熱します。
加熱中はヘラまたは木べらで絶えずかき混ぜ、砂糖を完全に溶かしてください。
沸騰したら弱火に落として約3〜4分煮詰め、みりんのアルコール分を飛ばします。
注意点:強火で加熱すると焦げつきやすく、醤油の風味が損なわれます。必ず中火→弱火の順で加熱してください。
液面が小さく泡立ち始めたら、アルコール分が飛んだサインです。
ステップ4|にんにく・うま味調味料を加えて香りを移す
弱火のまま、潰したにんにくを鍋に加えます。
加えるタイミングは火を止める2〜3分前が理想です。
高温でにんにくを長時間加熱すると苦みが出るため、余熱で香りを移すイメージで行います。
次にうま味調味料(小さじ1〜2)を加えてよく混ぜ、全体に均一に溶かします。
ポイント:うま味調味料を入れると一気に「二郎系らしい旨味」が出ます。少量から試して調整してください。
この段階でタレの香りが立ち始め、にんにくの甘い香ばしさが感じられれば成功のサインです。
ステップ5|冷まして保存容器に移す
火を止めたら鍋ごと室温で15〜20分以上冷まします。
熱いまま容器に入れると、容器が変形したり蓋の内側に結露が生じて品質が落ちる原因になります。
粗熱が取れたら、にんにくをそのまま一緒に清潔なガラス製保存容器またはプラスチック製密閉容器に移してください。
にんにくを入れたまま保存することで、冷蔵庫の中でもにんにくの香りがタレにじっくり移り、翌日以降さらに味が深まります。
容器選びのポイント:100〜300ml程度の小さめのガラス瓶(蓋付き)が最適です。醤油の酸や塩分に強く、においが移りにくい点でガラス製を推奨します。
二郎系タレとは?普通のラーメンタレとの違い

二郎系タレの特性を理解しておくことで、なぜこの作り方が効果的なのかが明確になります。
一般的な醤油ラーメンのタレとは根本的に異なるコンセプトを持っています。
二郎系タレの3つの特徴|甘み・旨味・にんにく
二郎系タレは以下の3要素で構成されています。
一般的な醤油ラーメンのタレは繊細な旨味を重視しますが、二郎系タレは強烈さと食欲を刺激するパンチを最優先にしています。
タレ・スープ・背脂の三位一体構造
二郎系ラーメンの完成形は、タレ・スープ・背脂の三要素が組み合わさることで実現します。
要素: タレ(カエシ) / 役割: 味の骨格。甘み・旨味・にんにく香を提供
要素: スープ(豚骨醤油) / 役割: コクとボリュームの基盤。豚骨由来の濃厚さ
要素: 背脂 / 役割: 口当たりのまろやかさと独特の甘みとコクを追加
この3つが揃って初めて「二郎系」の個性が完成します。
タレ単体では味が濃すぎますが、スープで希釈することで最適な塩分濃度(約1.2〜1.5%)になるよう設計されています。
二郎系タレ作りで失敗しないコツと注意点

初めて作る方が陥りやすい失敗とその対処法を事前に把握しておきましょう。
ポイントを押さえれば、初回から高品質なタレを仕込むことができます。
よくある失敗3パターンと対処法
失敗パターン1:タレが焦げてしまう
原因は火力が強すぎること。醤油と砂糖は焦げやすいため、必ず中火→弱火で加熱してください。鍋底が焦げ始めたらすぐ火を止め、鍋を水に当てて冷やすことで回復できる場合があります。
失敗パターン2:にんにくの苦みが出てしまう
にんにくを高温で長時間加熱すると苦みが出ます。対処法は、火を止めてからにんにくを加え、余熱で香りを移すこと。または最初から火にかけず、温めたタレにんにくを漬け込む『生漬け法』も有効です。
失敗パターン3:甘すぎて塩分が足りない
砂糖を入れすぎると甘ったるいタレになります。砂糖の量を大さじ1に減らし、代わりに醤油を10〜20ml増量することで甘辛バランスを調整できます。
本物の味に近づける調整テクニック
以下の応用テクニックを試すことで、さらに本格的な二郎系タレに近づけます。
豚バラ肉を一緒に煮る:タレを作る際に豚バラ肉50〜100gを加えて煮ると、動物系の旨味が加わりタレに深みが出ます。
昆布を漬け込む:仕上がったタレに昆布5cm角を入れて冷蔵庫で一晩置くと、自然なうま味がプラスされます。
ごま油をほんの少し加える:仕上げにごま油2〜3滴加えると、香りに奥行きが生まれます。入れすぎは厳禁です。
寝かせる(熟成):作ってすぐより、冷蔵庫で1〜2日置いた方が味が馴染んで本格的な風味になります。
まず基本レシピを完成させてから、これらのアレンジを1つずつ試すことをおすすめします。
二郎系タレの使い方と保存方法

作ったタレを正しく活用・管理することで、最後まで美味しく使い切れます。
使いすぎても少なすぎても仕上がりに影響するため、1杯あたりの量を守ることが重要です。
1杯あたりの使用量の目安
二郎系タレはスープの種類や個人の好みによって使用量が変わります。
スープの種類: 豚骨ベース(濃厚) / タレの使用量(1杯): 30〜40ml
スープの種類: 鶏がらベース(淡白) / タレの使用量(1杯): 40〜50ml
スープの種類: 市販の豚骨スープ / タレの使用量(1杯): 35〜45ml
まずは30mlから始めて、スープと混ぜながら味見して調整するのがベストです。
どんぶりにタレを先に入れ、後からスープを注ぐ『先入れ法』が均一に混ざりやすくおすすめです。
冷蔵・冷凍保存のコツと日持ち期間
冷蔵保存:密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。日持ちは約2週間です。
使用するたびに清潔なスプーンを使うことで、雑菌の混入を防ぎ日持ち期間を最大化できます。
冷凍保存:製氷皿に1回分(約35〜40ml)ずつ入れて冷凍し、固まったらジップロックに移します。
冷凍の日持ちは約3ヶ月。使う際は前日に冷蔵庫へ移して自然解凍するか、電子レンジで20〜30秒加熱してください。
※開封後は冷蔵保存し、表面が乾燥してきたり異臭がした場合は廃棄してください。
二郎系タレに合うおすすめの醤油と調味料

同じレシピでも使う醤油と調味料によって仕上がりが大きく変わります。
素材選びにこだわることで、より本格的な味を実現できます。
醤油の選び方とおすすめ銘柄
二郎系タレには濃口醤油の本醸造タイプが最も適しています。
本醸造醤油はアミノ酸液を添加した混合醸造タイプより旨味が豊かで、加熱したときに香ばしさが増します。
キッコーマン 特選丸大豆しょうゆ:まろやかでコクがあり、甘みとのバランスが取りやすい。スーパーで最も入手しやすい本醸造醤油。
ヤマサ 昆布醤油:昆布由来の自然なうま味が加わり、うま味調味料の量を抑えながら旨味を出せる。
ヒガシマル 超特選丸大豆うすくち:薄口だが香りが強く、色の濃いタレを好まない場合に使用。ただし塩分が高いため量を減らして使うこと。
コスト重視ならキッコーマンの本醸造醤油が最もコストパフォーマンスが高くおすすめです。
化学調味料(うま味調味料)の種類と使い分け
二郎系の強烈な旨味を再現するうえで、うま味調味料の選択は重要です。
商品名: 味の素 / 主成分: グルタミン酸ナトリウム / 特徴: 最もスタンダード。すっきりした旨味。二郎系の基本はこれ
商品名: ハイミー(味の素) / 主成分: グルタミン酸Na+核酸系 / 特徴: 旨味の相乗効果で強烈なコク。少量でインパクト大
商品名: いの一番(三菱商事ライフサイエンス) / 主成分: グルタミン酸Na+イノシン酸Na / 特徴: 動物系の旨味が強く、豚骨スープとの相性が良い
初心者には味の素が使いやすく、入れすぎてもそれほど味が破綻しないためおすすめです。
さらに本格的な仕上がりを目指すならハイミーに切り替えると、少量でより強い旨味が出ます。
二郎系ラーメン完成への次のステップ

タレが完成したら、次はスープ・麺・トッピングを揃えて二郎系ラーメン全体を完成させましょう。
時間がない場合は市販品を活用する方法もあります。
スープ・麺・トッピングの作り方
スープの作り方(簡易版):豚骨ブロック300〜500gを水1.5Lで2〜3時間煮込み、臭みを取るために最初に下茹でしてから本茹でするのが基本です。市販の豚骨スープの素を使う場合は、記載の2倍濃度で溶かすと二郎系らしい濃さになります。
麺の選び方:二郎系には太麺・多加水麺が不可欠です。スーパーで販売されている『太麺』または『中華麺(太)』を使うか、製麺所で二郎系麺を購入することを推奨します。麺の量は1人前180〜250gと多めが定番です。
トッピング(ヤサイ・アブラ・カラメ):もやし・キャベツを茹でたもの(ヤサイ)、背脂(アブラ)、そして今回作ったタレを追加する『カラメ』が二郎系の定番コール。背脂は豚の背脂をみじん切りにして熱湯で茹でるか、フライパンで炒めて使います。
時間がない人向け|市販の二郎系タレという選択肢
時間がないときや初回のタレ作りが不安な方には、市販の二郎系タレ・カエシを活用する方法もあります。
市販品を参考にして自分好みに調整することで、自家製タレ作りの目標の味が明確になります。
市販の二郎系タレ:ECサイトや専門店で販売されており、1本(200ml前後)で5〜6杯分使用できます。
活用方法:市販タレをベースに、自家製にんにくや追加のうま味調味料を加えて自分好みにアレンジすることも可能です。
コスト比較:市販品は1杯あたり約100〜150円のコストがかかりますが、自家製なら1杯あたり約30〜50円に抑えられます。
まず市販品で二郎系の味を把握し、その後自家製に挑戦するというステップも賢いアプローチです。
まとめ|材料5つ・20分で自宅二郎系タレを仕込もう

この記事でご紹介した二郎系タレのレシピと重要なポイントを以下にまとめます。
材料は5つだけ:濃口醤油・みりん・砂糖・にんにく・うま味調味料で本格的なカエシが完成する
調理時間は約20分:計量→にんにく下処理→加熱→うま味調味料投入→冷却の5ステップで完成
失敗を避けるには中火→弱火の火力管理:焦げを防ぐために火力管理が最重要ポイント
冷蔵2週間・冷凍3ヶ月の保存が可能:作り置きしてコスパよく活用できる
醤油とうま味調味料の選択が仕上がりを左右:本醸造濃口醤油+味の素またはハイミーが最適
今週末にぜひ一度仕込んでみてください。
冷蔵庫にこのタレがあるだけで、いつでも自宅で本格二郎系ラーメンを楽しめる環境が整います。
タレが完成したら、次はスープと麺にも挑戦して、自分だけの最強二郎系ラーメンを完成させましょう。
本記事は個人の食べ歩き経験に基づく情報であり、医療的助言ではありません。健康状態に不安がある場合は医師にご相談ください。
高橋 健太
二郎系ラーメン専門メディア「二郎系マガジン」編集長。大学時代から二郎系ラーメンを食べ歩き、これまでに訪れた店舗は300店以上。直系・インスパイア・亜流を問わず全国各地の店舗をリサーチし、初心者にもわかりやすいコール・注文方法や店舗選びの情報を発信している。※本記事は執筆者個人の食べ歩き経験に基づく内容であり、医学的・栄養学的な助言ではありません。




